コンビニ関連ユニオン河野正史代表(千曲ユニオン副委員長)の不当逮捕に対する声明

コンビニ関連ユニオン河野正史代表(千曲ユニオン副委員長)の不当逮捕に対する声明

2019年6月4日 0 投稿者: konbiniworker

河野代表逮捕翌朝の5月27日、ちくまユニオンとコンビニ関連ユニオンは長野県庁・長野県警本部前で抗議宣伝行動に立つ。ビラの受け取りはとてもよかった。アピールを聞いていたという青年がビラを2枚欲しいと声をかけてきたり、いっしょにビラまきを手伝ってくれる人も現れた。

5月28日に、完全黙秘・非転向の闘いに勝利して奪還された河野代表のガッツポーズ!
5月23日セブンイレブン株主総会後の記者会見での河野代表(NHKニュースウォッチ9)

2019年5月28日 合同一般労働組合全国協議会

 2019年5月27日、コンビニ関連ユニオン代表で千曲ユニオン副委員長の河野正史さんが不当逮捕された。コンビニ関連ユニオン結成をつぶそうという露骨な弾圧だ。しかし河野さんの完全黙秘・非転向の闘いと長野・千曲ユニオンの同志たちの即座の反撃の中で、翌28日、逮捕からの2日目にして、河野さんの釈放を勝ち取った。この勢いで、6月9日コンビニ関連ユニオン結成大会、7月11日全国一斉時短ストライキの大成功を実現する。

 これほどわかりやすい弾圧があるだろうか?そもそも一般市民も自由に敷地に入れる信州大学で、なぜ「不法侵入」での逮捕なのか?弾圧は最初からでたらめで、起訴はおろか勾留さえつけられないものだった。しかし長野県警はセブンイレブン株主総会でのコンビニ関連ユニオンの登場が大手メディアによって全国に衝撃をもって報道される中、ただちに河野代表の逮捕に走ったのである。「中核派」「過激派」のレッテルを貼ることで、コンビニオーナーとコンビニ労働者のユニオンへの結集にくさびを打ち込もうとしたのである。

 河野代表がセブンイレブンに入社したのは2001年。しかしそこは毎年400人採用してもほとんどは5年も保たないというひどい職場だった。毎週全国の社員が本社会議室に集められて、成績下位の5人が立たされてさらし者にされた。

 全体会議で立たされてさらし者にされる恐怖。これによってたくさんの本社社員が莫大な「自爆営業」の末に病気になり、死に追いやられた。経済的に余裕のある家族や友人をもつ社員ばかりが成績を上げ出世する。追いつめられた多くの本社社員はオーナーに過度な要求を押し付け、オーナーはまた契約更新拒否やドミナントの恐怖で「自爆営業」や店舗従業員への過度な要求をする。セブンイレブンの莫大な利潤を生み出す根底に上から下までの、こうしたパワハラ支配がある。本社社員を本部の忠実な兵士に仕立て上げることが、その要をなしてきた。

 河野代表が昨年3月セブンイレブン本部を相手に一歩も引かず、労働委員会で勝利したというニュースは、セブンイレブンとの命がけの闘いを闘ってきたオーナーに衝撃と歓呼の声で迎えられた。その結合の中からコンビニ関連ユニオン結成が歴史的な事業として要請されることになった。

 セブンイレブン本部、安倍と国家権力は、河野代表の闘いの意味、コンビニ関連ユニオン結成の意味を、よく理解していた。それは新自由主義に踏みにじられてきた労働者の怒りと力が爆発する突破口が、ここにあるということに他ならない。

 私たちは今回の河野代表の不当逮捕という弾圧が、この歴史的事業を打ち砕こうとするものであったことを疑わない。しかし、たくさんの支援と協力を得る中で、2日目にして釈放を勝ち取る大勝利を得た。私たち合同一般労働組合全国協議会は、河野代表はじめ、コンビニ関連ユニオンの仲間と団結して、コンビニオーナー、本部社員、店舗従業員、配送ドライバーや工場労働者など関連労働者の怒りを大きく呼び起こし、結集して、6・9コンビニ関連ユニオン結成大会、そして7・11全国一斉時短ストの爆発をともに勝ち取る決意である。すべてのみなさん、ともに立ち上がろう!

※コンビニ関連ユニオン結成大会
  日時 6月9日(日曜日) 午前10:00から12:00まで
  場所 東上野区民館201会議室
     (東京都台東区東上野3丁目24-6 JR上野駅から徒歩5分)

 会場が狭いです。参加希望の方はご連絡ください。

 鎌倉  電話  090-5572-9108

     メール musasino0314@yahoo.co.jp

5月28日毎日新聞(長野版)朝刊の記事。信州大学教育学部の担当者は、一般市民の入構は自由なので、門が閉鎖されていない限り、「不法侵入」というのはあたらない、どういう罪になるかはわからないが、禁止の貼り紙を出してもなくならない、迷惑だということで警察に相談し、警察の指導で被害届を出した、 被害届は2018年12月20日にサークル棟の掲示板に無断で掲示物があった件だけであるなど と話してくれた。
河野代表逮捕の容疑で不法に「侵入」したとされる信州大学教育学部の正門。ごらんの通り、一般市民は自由に立ち入りが許されている。長野県警本部(長野県庁9階10階)も近く、県警の上層部もここを通り抜けて通勤している人がいるはずで、一般市民の入構が自由であることは知らないはずはない。もちろん裁判官、検察官も。
信州大学教育学部図書館の一般入構者向けの掲示物。もちろん図書館の利用もOK。
2019年12月20日に無断掲示物が確認されたという掲示板。学生のサークル棟にある。容疑はこの1枚の掲示。何が掲示されていたか、大学の関係者も、全部警察に提出してしまってわからないとのこと。
奥の肌色の建物が無断掲示があったサークル棟。その奥に自由に出入りできる裏門
無断での掲示やビラ配布、署名活動を禁止する貼り紙。管理強化が進んでいるのは間違いないが、「法政大などみたいにひどくない」「特定の党派だけが問題なのではない」、とは大学担当者の弁。
監視カメラが設置されていた。建物は夜間は施錠される。それ以外は出入りは自由。