ローソンの配送労働者がストライキ!

ローソンの配送労働者がストライキ!

2020年10月22日 0 投稿者: konbiniworker
スト突入集会はじまる!
当該組合案が決意表明 「みんなも労組に入り、会社に立ち向かおう!」
コンビニ関連ユニオン河野正史委員長もかけつけ、ともに闘う
ストに向けてビラ配り
急遽作った感がすごい警告看板。労働者の闘いに会社はあわてふためいています。

https://twitter.com/KssdKyushu?s=20

10月22日、23日ロジテム九州に対してストライキを決行します!

合同労組レイバーユニオン福岡

TEL 092-483-0860

ロジテム九州の社員のみなさん、福岡市で働く労働者のみなさん。

私たちの組合とロジテム九州で働く当該労働者は、会社と粘り強く交渉してきましたが、会社は完全に拒否するという許し難い回答をしてきましたので、ここにやむにやまれずストライキに立ちます。

[株式会社ロジテム九州:福岡市東区箱崎ふ頭4丁目]

会社は「退職後の生活の安定」に足る退職金を支払え!

ロジテム九州はコンビニ大手ローソンへの商品配送などを請け負う輸送会社です。

正社員には退職金が支払われる一方、非正規労働者は「退職金なし」とされ、退職時に年間2万円×勤続年数の「特別功労金」だけが支給されるという待遇を強制されてきました。この現状を変えるために、当該A組合員を先頭にロジテム九州に対して(1)退職金規程を変更し「2か月分の給与額×勤続年数分」を全ての労働者に支払うこと、(2)残業代未払いに対する正式な謝罪の2点を要求してきました。しかし、会社はこれを全面的に拒否し、さらに本来支払うべき残業代を支払わず、「時効」で逃げおおせたことを「解決済み」とする許しがたい姿勢を明らかにしてきました。私たちはこの回答を絶対に受け入れることはできません。本件ストライキの第一の意義は、正規・非正規の分断の打ち破り、すべての労働者が安定した退職後の生活を送れるだけの退職金をかちとること、「未払い残業」への全面的な謝罪をかちとることです。

最高裁の「非正規には退職金いらない」を打ち破ろう!

10月13日、最高裁判所は非正規職労働者が退職金やボーナスの支払いを求めた裁判において、「支払う必要がない」という判決をくだしました。これこそ安倍政権による「働き方改革」「同一労働・同一賃金」の正体です。裁判所もまた、労働者を分断と競争におとし入れ、労働条件を際限なく悪化させ、労働者全体を非正規職にしていく政策の推進者であることが明らかになりました。私たちはこの最高裁判決を断じて認めません。

現場からストライキに起ち、実力で正当な退職金・ボーナスを奪い返します。労働者の賃金・雇用条件を決するのは現場での闘いです。本件ストライキの第2の意義は、格差固定と総非正規化を認めた最高裁判決に対して絶対反対の意思を示し、2100万非正規職労働者の怒りを社会全体に示すことです。

「コンビニ関運ユニオン」の闘いに緯こう!

昨年「コンビニ関連ユニオン」が結成されて以来、店舗従業員、オーナー、本部社員、配送ドライバーの職種を超えた団結が全国各地で拡大しています。関連ユニオンはコンビニ本部資本と対決し、殺人的な「24時間営業の強制」をやめさせる決定的な勝利が切り開かれています。労働者が立ち上がれば、不可能が可能になる情勢がついに訪れようとしています。勝利のカギはストライキと、コンビニ産業全体を横断する労働者の団結です。ストライキこそ資本に対抗する最強の手段であり、この闘いが企業の塀を超え、コンビニ産業で働くすべての労働者に拡がる時、労働者を苦しめる不当な現実は絶対に変えることができます。

本件ストライキの第3の意義は、配送ドライバーおよびコンビニ関連労働者の企業の枠を超えた団結を形成することを目指して、闘いの旗を打ち立てることです。

Aさんは過酷な労働と、不当な労働条件を会社から強要されてきましたが、労働維合に加入して、ひとつずつ解決して前進してきました。

当該A組合員は、17年間にわたって会社のあらゆる無理難題に応え、身を粉にして働いてきました。08年リーマンショックによる不況と雇用不安の中、「残業代込み」日給1万円の固定給、昇給も有給休暇も無し、月間25~26日出勤で毎日深夜に及ぶ勤務という過酷な労働を強制されてきました。

長い時は福岡から佐賀・宮崎・鹿児島と1日に900キロ以上も走り続け、過積載は日常茶飯事でした。運転席でパンやおにぎりを食べてすませることが〝日常″となり、それにより健康を害することにもなりました。残業代の支払いを逃れようとする会社が労働時間管理を放棄し、固定給を強制する中で、現場は「少しでも早く帰ろう」という意識にかられ、休憩もとれない危険な運転に追い立てられてきました。

A組合員は組合に加盟して以来、この未払い残業を摘発し団交、労基署への告発などをとおして「2年間」分を取り返しました。のみならず、残業代込みの固定給や、基準の不透明な「行先手当」を改めることも団体交渉で何度も要求し、実現しました。これは、正当な賃金を勝ち取るのみならず、会社に時間管理の責任を負わせ、休憩時間を確保させることで安全運行を実現する闘いでもあります。有給休暇の取得や、懲戒処分の阻止などA組合員の要求と闘いは、会社全体を少しずつ、しかし確実に変えてきました。これこそ労働組合の団結の力です。A組合員に続き、職場から新たな仲間が組合に結集すれば、どんな困難も打ち破り、ロジテム九州を変えていくことができます。それは、ロジテム九州に限らず、どんな職場でも可能なことに他なりません。

本件ストライキの第4の意義は、闘う労働組合の旗を打ち立て、団結の力を示し、ロジテムおよびあらゆる職場の労働者をレイバーユニオン福岡の隊列に迎え入れることです。

本件ストライキ闘争は、これを支持し、物心両面での支援を表明頂いた合同一般労組全国協議会の仲間をはじめ、全国の仲間の声と力に励まされて勝ち取られたものです。すべての仲間に心からの敬意と感謝を示し、全力で闘い抜くことを表明します。

みなさん、ともに立ち上がりましょう!