7イレボリューション 第2号

7イレボリューション 第2号

2020年9月3日 0 投稿者: konbiniworker

2020/9/1 コンビニ関連ユニオン 本部社員分会 河野正史

命より大切な契約書はないのだ!

『セブン契約解除無効裁判』 傍聴記コンビニ関連ユニオン委員長の

●セブン松本オーナー裁判堂々と意見陳述

  昨年12月31日セブン本部から「クレームが多いなる理由」で不当にも契約解除攻撃を受けていたセブンーイレブン東大阪南上小阪店の松本実敏オーナーの契約解除の無効を争う裁判が8月14日大阪地裁202号大法廷で開始されました。傍聴席はコロナ対策もあり34席

、傍聴希望者は100人近くが大阪地裁に並び抽選になりました。8か月以上待たされ、さらには仮処分も決定もない中、マスコミも多数かけつけ、松本オーナーさんの意見陳述は大注目の裁判になりました。

  コンビニ関連ユニオンと関西の仲間は、本部の抽選券雇われ並びアルバイトを圧倒する結集で、松本オーナーさんを支援する大布陣で傍聴闘争を闘いぬきました。

  最初に松本オーナーの意見陳述からはじまりました。松本オーナーは裁判長と本部側弁護士を圧倒する堂々たる陳述は、「セブン-イレブン本部による優越的地位の濫用で、本部の要求を黙って受け入れていると加盟店はボロボロになる」「加盟店が24時間営業に従っているのは本部からの契約解除や違約金を恐れて本部に逆らえないからで、今回の契約解除は時短営業への見せしめである」「松本オーナーの始めた時短決起の報道が、全国のオーナーさんとその家族、配送ドライバーなどから多くの激励と共感の声が相次いでいること」オーナーや

その家族の自殺、過労死が相次いで報告される中「命より大切な契約書はない」と本部経営陣を徹底的に弾劾し法廷を圧倒しました。松本オーナーは本裁判の目的を「全国のオーナーたちの声なき声を代弁し、本部との対等な交渉を行うことを目指している」と陳述を締めくくりました。法廷内は大きな拍手に包まれ、裁判長の「静粛に!」という声がかき消されるほどでした。

一方、セブン本部側の弁護士北浦は、終始松本オーナーは異常なオーナーで発言の全てが虚言であると、恥ずかしげもなく、無感情に陳述しました。「松本オーナーがお客様に頭突き、飛び蹴りをした」なるでっち上げを、陳述の中で十数回も引用する中身の無さ。さらには、マスメディアに対しても「松本オーナーを応援するような報道はやめること」などと陳述。多くの記者からの怒りをかう結果しか生まない陳腐な陳述に、傍聴に潜入したセブン本部管理者もうなだれるしかない状態でした。

 裁判後、松本オーナーは「言いたいことは全て陳述できた。私個人の闘いではない。私よりも苦しんでる全国の多くのコンビニ関係で働くすべての仲間のために闘い勝利する!」と感動的に語られました。

松本オーナーの第1回裁判は勝利的に開始されました。次回公判は10月30日です。第2回公判も松本オーナーを圧倒的に応援していこう。

コンビニ関連ユニオン委員長

  河野正史

労働組合(ユニオン)加盟は働くひとの権利です!

資本家(管理職)と私たち労働者は非和解な存在だ!

●労働者の誇りを取り戻そう!

私は、前号で「これまでのあらゆる社会の歴史は、階級闘争の歴史である」

と書いたが、一体何のことと思われた方も多いかもしれません。1848年にドイツの哲学者マルクスの『共産党宣言』の一節です。

 歴史はいったいどのように作られていくのだろうか?教科書で学んだような偉人や英雄に目が行きがちだが、果たしてそうだろうか。「金閣寺」を作ったのは足利義満なのか?「万里の長城」を作ったのは始皇帝なのか?

 いや、違うその時の徴用された大工技師であったり、名もなき農民が作ったのである。

 それを当てはめると、セブンイレブンを作ったのは誰かと問われると「鈴木敏文氏」とほとんどの人がこたえるであろう。しかし、この46年間のあいだ働き続けたお店、オーナーさん、従業員さん、配送ドライバーさん、専用工場の方々の力なくしては1秒たりともセブンイレブンは動かない。

 歴史や現実社会をとらえるために、徹底的に現実の人間の活動に根拠を置くことが正しい思想哲学ではないのだろうか。

 今、新型コロナの拡大は、資本主義社会が、いかに社会を追い込んでいたかを暴露しました。もはや、「人類VSコロナ」ではなく、コロナ危機を利用した「支配階級VS労働者階級」の図式を明確にしています。コロナの最も深刻な被害は、戦争と同じく労働者階級、とくに貧困層に集中しています。日本においては非正規職労働者や外国人労働者が大量に解雇・雇止めされています。医療・介護、公共交通、学校、自治体、製造、流通、コンビニなど社会の根幹を支える労働者は、十分な対策もされずに感染の恐怖の中で強制的に働かされています。

 他方一握りの大富豪・投資家たちは、資産を移し替え、暴利をむさぼっています。

 ジェフベゾスという投資家は、コロナ危機を利用して純資産を2兆5000億円もふやしたそうです。これはあまりにも理不尽な現実であり、それが、「命よりカネ」の腐りきった社会なのです。

 だからこそ、人類の全歴史は階級闘争の歴史、すなわち搾取する階級と搾取される階級とのあいだの、支配する階級と抑圧される階級とのあいだの闘争の歴史であったことがわかってきます。

私たち労働者が会社側の理不尽や不利益を与えられたときにに「モノ申す」ことは悪いことではない。当たり前の私たちの権利なのです。

 前回も言いましたが、今や世界でトップの大富豪62人の資産の合計は、全人類の下位半分にあたる36億人と同程度の資産を有していると言われています。資本主義は、新自由主義の下、「人の命より金儲け」で最末期の社会だと言えます。医療や社会保障を切り捨ててきた結果がコロナ危機の大爆発です。大富豪の資産をコロナ感染対策、医療や社会保障にまわすべきです。

 コロナ危機においても「命より金儲け・経済」の転倒した社会を変える力を労働組合(ユニオン)は持っています。なぜなら社会を動かしているのは社長や役員ではありません。私たち労働者だからです。1%の支配者階級に対して99%の被支配者階級が団結すれば、人間が本当に人間らしく生きられる社会を実現できます。

●安倍政権を打倒したぞ!

 安倍政権は労働者階級の怒りの声に震え上がり辞任しました。 安倍政権は金権腐敗と不正の極右極悪政権でした。「モリカケ問題」「財務省文書改ざん」「桜を見る会」「電通との癒着」「河合夫妻」などなど。

 さらに、日銀を使って、私たちの税金や年金を使って株価の買い支える禁じ手までやってのけました。さらには、憲法9条を改憲し、戦争に突き進もうとしていたのです。

 次、誰が首相になろうとも変わりませんが、変える力を持っているのは、私たち大多数の労働者階級であり、支配者(資本家やお金持ちのお坊ちゃん)ではありません。 まずは、安倍という極悪な首相が辞めたことに祝杯をあげたい!

今や、世界の学生・若者に絶大に読まれている『共産党宣言』の解説書『中核』6号

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