セブンーイレブン松本オーナー「契約解除無効裁判」傍聴記

セブンーイレブン松本オーナー「契約解除無効裁判」傍聴記

2021年3月30日 0 投稿者: konbiniworker

セブン本部による松本オーナーの店舗敷地内に違法な仮店舗強制建設攻撃に断固抗議する

 セブンーイレブン東大阪南上小阪店の松本実敏オーナーの第3回大阪地裁裁判の傍聴に行ってきました。裁判はセブン本部の極悪さを新たに暴露する場になりました。不当な店舗の明け渡しをめぐって争われてる裁判中であるにも関わらず、セブン本部は裁判の前日である3月25日突然、裁判所宛の上申書において「セブンイレブンは、本件店舗(セブンイレブン東大阪南上小阪店)の駐車場に新たに店舗を建築し、本部の直営店で営業を開始する。すでに駐車場に仮囲い塀及び工事簡易ハウスを設置した。29日正午までに店舗を引き渡せ。そうでなければ、新店舗建設工事を着工する。」などとあまりにも酷い暴力的な実力行使を宣言してきました。(現在の店舗の状況写真)コンビニ営業を行う権利があるのは松本オーナさんなのかセブン本部なのかが争われている裁判中に、セブン本部は一方的に松本オーナーさんの店舗駐車場に新たな店舗を建設するというとんでもない強硬手段に出てきたのです。これほど近い超ドミナント(集中出店)がかつてあったであろうか?絶対に許すことはできません。セブンーイレブン・ジャパンという超極悪資本は「法的紛争は裁判所において解決を図る」という当たり前の常識すら持ち合わせていないないほど追い込まれてることが明らかになりました。なお、本件土地も松本オーナーが借り受けて占有しているものですので、これを分筆したとしても分筆後の土地にも占有権も借地権も及びます。駐車場敷地への店舗建設は、裁判によらない違法な自力救済です。秘密裏に昨年12月には計画を立案し、測量など準備を進め、話し合いも何もないまま、着工の4日前になって高圧的、一方的に「店舗を引き渡せ」と恥知らずにも宣言するとは、何ともここまでセブン本部は腐りきっている。ハリボテ弁当問題、底上げ容器などお客様を騙すとこまで行きついた極悪企業に未来はない。セブン本部は今までモノ言うオーナーさんを黙らせるため、高圧的な要求をお店に突きつけ、こういた汚い手口でお店を従わせてきた姿勢を貫いてきました。これが、まさに今問題になってる独占禁止法違反、優越低地位の濫用ではないのか!

 法廷では松本オーナーさん側弁護士から、セブン本部による今回の違法な実力行使に対して抗議の陳述で紛糾しました。弁護士から「そんなに(本部が)店を開きたいなら松本さんにやらせるべきではないのか!」とセブン本部側弁護士北浦に迫りました。本部側弁護士北浦は「地域住民の今後の健康と安全の為だ、コンビニは災害時の社会のインフラであるから」などと店舗駐車場に仮店舗を建設することを完全に屁理屈で居直る態度。一体いつからセブンイレブンは国の公的機関になったのか!「王様」になったのか!

 セブン本部は完全にあせりに駆られ、なりふり構わない違法な攻撃を行ってきている。恥を知れ!と言いたい。しかし、松本オーナー側弁護士の正義の追及が、セブン本部を完全に追い詰めています。常識的に考えて店舗の駐車場に店舗を建設を強行するなど考えられないことです。松本オーナーさん一人を黙らせるために、ここまで違法行為に手を染める、セブンーイレブンに染み付いた優越的地位思想がいつから法律より上の存在になったのか?松本実敏オーナーさんはセブン本部の腐りきった攻撃に対して、「おもしろくなってきた!」と闘いの手をさらに強め、セブン本部の極悪さを社会にアピールしていく決意を述べられました。これほど正義と悪がはっきりした裁判があったであろうか。松本オーナーさんの時短決起の闘いは、今やセブンーイレブンだけで1200店舗の時短営業に拡大しています。「命より大切な契約はない」松本オーナーさんの思いは「命よりカネもうけ」のセブン本部には到底理解できるはずもない。

 コンビニ関連ユニオンは、松本オーナーと松本弁護団とともにセブン本部による「店舗の駐車場に店舗建設」なる違法な攻撃に断固抗議し、裁判闘争勝利に向けて全国のオーナーさん、関連労働者の団結を拡大し、闘いぬきます。

コンビニ関連ユニオン 河野 正史