セブンイレブンの裁判陳述書を公開!松本さんに店を返せ!

 9月20日に開催された「松本実敏さんの話を聞く会」で、8月14日に行なわれた松本さんの地位確認を求める裁判の本訴訟において、セブンイレブン側が行なった意見陳述の全文が公表された。

 セブンイレブンは、「クレームが多いから、信頼関係を損ねた」なる理由で、松本さんの店舗の契約を解除したわけであるが、その「クレームが多い」なる理由がいかに、デタラメ、かつ言いがかりで、自分に対しての批判的なオーナーは力尽くで潰すというセブンの体質を露骨に表したものであることから、あえて、松本さんと弁護団が一致して公表した方が良い、公表して、セブンの企業体質を社会的に検証してもらったほうがいい、と考えたからである。

 裁判は公開であるから、そこで出された主張や資料は当然にも社会的に公表されて当然であるが、しかし、弁護団が、あえて「どんどん公表してください」とまで促すのは、そうそうあることではない。それほど、セブン側の主張があまりにも酷いからである。

 こうした事情から、以下、北浦一郎弁護士作成のセブン側意見陳述全文を本ブログで公表する。ブログをごらんになられる方々に、ぜひ、批判的に検証していただきたい。

 コンビニ関連ユニオンの立場から、セブン側の問題点と思うところを、今後、逐次指摘していくことにする。

 第一回目としては、セブンの陳述の冒頭の書き出しの異例さについて指摘したい。

 セブン(北浦弁護士)は、冒頭において、松本さんが「裁判を通して、世論に訴え、世間の判断を仰ぐという方針のもとで、報道機関に対し、あるいはネット上で」発信してきたことに対して、くってかかっている。

 「裁判を通して、世論に訴え、世間の判断を仰ぐ」という松本さんの姿勢のどこが問題だというのか? 世論に訴えるというのは、国民の基本的人権といえ、また報道の使命からして当然のことである。

 ところが、セブンにおいては、「世論に訴える」というのは敵なのである。 北浦弁護士は言う、「(松本が)意見陳述を行なうと、・・・・セブンの企業価値が毀損される」ので、それを抑止しなけれならない、と。

 ここに、セブンがいかに企業として世論操作、マスコミ操作をし続けてきたかが自己暴露されている。

 裁判の場においても、司法の判断を仰ぐというのではなく、「45年かけて・・・確立してきたセブンイレブンイメージを守り抜く」ことが全てだと言うのだ。 公開の法廷で、意見と述べることは、司法制度において、原告、被告に、当然に認められた権利である。ところが、セブンは、裁判でのやりとりであるにもかかわらず、松本さんが意見表明をすると「セブンイメージが毀損される」とわめきたてるのである。

 そして、松本さんが「異常な顧客対応」をしてきたと言って、その異常な顧客対応にセブンとして「地域住民に謝罪する」と心にもないことを言った上で、「極めて例外であるが、セブンとして、意見陳述をすることにした」と、実にもってまわった言い方で、セブン側として陳述する「意味」を力説するのである。

 みなさんは、この書き出しを、どう感じられるであろうか?「セブンイメージ」という極めてあいまいな言葉が、実はオーナーを締め付け支配する「呪文」になっていることにご理解いただけるであろうか?

「頭突き」?「飛び蹴り」?捕まりますよ!

(2020年9月20日 松本実敏オーナーの講演より)

 まず命を守る運動が大切。そういうことを陳述書で述べると、「異常な顧客対応」という部分が12回出てきました。

 「異常な顧客対応」、飛び蹴りしました、飛び蹴りとか頭突きとか書いてあるんですけど、説明せんでもええ、そんなんやってね、捕まりますよ。何もしてないのに、急にオーナーが来て、出ていけと怒鳴った、頭突きした、そんな人います?何もしてない、何もしてるからあるんで。説明する必要ないなと思ったけど、説明だけしておきますね。

 頭突きは、東京の方では無理ですよね、こんなん?ちょっと迷惑なのは裸で着替えてたから、女のお客さんもいるし、ちょっと申し訳ないけど、ここで着替えお断りしてるんですと。うるさい!なんじゃ!と。この近くで工事をやってるんですよね、あんたどこの工事現場の方ですか?上の方の方に頼んでるんですけどね、迷惑かけないでくださいねって。うるさいんじゃあ!いうて寄ってくるんですね。…おでこが当たって仰向けになったんで、グーっと押し返したんですね、それが頭突きです。それはビデオに写っているんですけどわかんないんです。

 飛び蹴りというのは、うちは有料駐車場にしています。その有料駐車場も色々問題があって、タイヤロックかけて罰金もろたり、色々ありました。こういうことせな仕方ないんよと、本部にお願いして。だから駐車場にしてくれと。いつも駐車場がいっぱいで、お客さん一人もいないのに。ほんまに買い物するお客さんがとめられないから、困るから駐車場にしてください。2年言い続けて、やっと駐車場になったんです。そのままにしておいたら、こういう問題になるよと、ロックして罰金もらわないといけなくなるよ、しかも罰金はセブンイレブン、20分以上車を離れて駐車された場合、罰金1万円いただきますって書いてある。あんたが書いてますやん。これは、させないために書いてあることで、本当にもらったらあきません、じゃあ書くなよって。書いてあるならもらいます、しかも20分違います、1時間とか2時間とかとめてる人にもらうようになったんです。

 最初は警察呼んでやってたんです。警察なにも動かないんで、どうしたらいいんやろと言ったら、タイヤロックしてる人もいますよと聞いたので、じゃあそうしようと。

 で、駐車場になった後、とめてるんで、1時間40分とめて、エンジンもかけっぱなしやから、止めてくださいね、1時間40分…うるさい!…停めてるし、駐車料金もかかるんですよ…うるさいねん!と、自分が食べたお弁当ボンと投げるんですね、…そこですったもんだがあったんですけど、帰らんのやったらええわ、払ってくださいねって言うて、そしたら今度は財布を投げてお前が払っとけっていうんですね、そんな人のお金でできませんから、自分で払ってくださいっていうたら、財布のところに行って、わかったわって言うので、中に入ろうとしたんですね。そうしたら、車に乗ってバーッて出ていこうとしたから、待てー!言うて、追いかけたら、足は長いけど手は短いので、足がボーンとあたった…それが飛び蹴り。

 ある人に言わせたらその身体で飛び蹴りは無理やろって言われました。ほめてるのか、ディスってるのか、わからへん。そんなことが飛び蹴りの実態やということです。

 説明せんでもわかってもらえると思うんですけど、そんなことがあって…。向こうは報道陣の要望があれば見せますって言っていますので。ビデオは見せられないかもしれないけど、いろんなこと説明しますって言っているので、報道陣で興味のある方は本部に問い合わせてください。全部公開しますって、言っていますので。

松本実敏オーナーの講演は、こんなセブンイレブン本部やコンビニ本部の横暴に対して、オーナーが自分で立ち上がることが大事なんだ、いっしょに立ち上がりましょう!という熱いメッセージでした。随時、紹介していきます。

前代未聞のセブンイレブンの意見陳述書

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