セブンイレブン本部から削除しろと脅しが届く
セブン-イレブン・ジャパンは、3月末に「ロックダウン」(都市機能封鎖)の可能性が高まると、対応方針として、「政府・自治体の要請に最大限応える」、加盟店様への対応として「勤務される従業員さんの同意を取り最大限営業を続ける努力をしていただく」などの方針を社内に指示しました。これに対して、コンビニ関連ユニオンは、3月30日付で、オーナー、社員、店舗従業員、関連労働者の命と健康を守ることを最優先に対応すべきであるとの立場を表明し、要求書をセブンイレブン本部に提出、本ブログにて公開しました。
これに対して、セブン-イレブン・ジャパンから4月6日付「ご連絡」と題された文書が、コンビニ関連ユニオンあてに送付されました。そこには以下のような文言が並びます。
「貴ユニオンが当社の方針とされたものは、当該時点での状況及び予想に基づき、予想される対応を述べたものに過ぎず、暫定的な方針」
「その内容の特性上『社外秘情報』」
「マスコミから事実確認が入っております」
「現下の状況を良くご認識され、本件記事を即刻削除されることを要請すると共に、かかる当社の社外秘情報である『暫定的な方針』の情報入手経路についてのご説明も要請いたします」
「貴台が本書の内容を無視された場合においては、当社といたしましては、遺憾ながら、相応の措置を検討せざるを得ません」
「何故このようを情報が喧伝されるに至ったかについても、再度十分な調査の上、必要な対応も行う」
脅し、脅し、脅し。
セブン-イレブン・ジャパンは、ロックダウン時の対応方針においても、「勤務される従業員さんの同意を取り最大限営業を続ける努力をしていただく」という言い方をしています。「同意を取り」「努力をしていただく」…
同じです。
オーナーや社員、従業員、関連労働者(関連業者でさえ)、これに対して、「いや、うちは命と感染防止を最優先にします。休みます。」と言えるでしょうか?
それが無理だから、そのことで悲劇が起こらないように、コンビニ関連ユニオンは、セブン-イレブン・ジャパンが全社的に示した方針に異議をとなえ、見直しを求めました。
実際に、“もしうちのお店の従業員が新型コロナウイルスに感染して、亡くなるような最悪の事態になった時に、セブン-イレブン・ジャパン本社が責任をもって補償してくれるのでしょうか?雇用主のオーナーの責任が問われるようなことにならないでしょうか?”という思い詰めた、セブンイレブンオーナーからの相談が、コンビニ関連ユニオンに寄せられています。
脅しに屈したら殺されかねない…
そういう危機感の中から、セブンイレブンオーナーの闘いが始まりました。
私たちは、今こそ、コンビニのみんなの命と生活を守るために、立ち上がる必要があると考えます。
4月7日付で以下の通り、回答および要求書を提出しました。
セブン・イレブン-ジャパン代表取締役社長 永松文彦殿
連絡への回答および団体交渉要求書
2020年4月7日
コンビニ関連ユニオン委員長 河野 正史
(1)
連絡で言及されている「ロックダウン時の対応」について。3月30日に要求を提出しておりますが、なんらの回答もなく甚だ不誠実です。その点強く抗議します。
(2)
昨日コンビニ関連ユニオン委員長河野宛に人事部藤本氏から送られた文書(「ご連絡」)についての回答ですが、情報の入手経路についてはお答えできません。
コロナは緊急事態です。人命を第一に守らなければなりません。コンビニ関連ユニオンとしても、コンビニ関連労働者やコンビニ利用者の安全を第一に考えております。マスコミから問い合わせが入っているからやめてほしいと言っている場合ではありません。コロナは緊急事態です。コンビニから感染者や死者が出ることを避けなければなりません。
貴社において打ち出した方針でないというならともかく、暫定的な方針であるとはいえ、貴社が打ち出した方針であることをお認めになられているのですから、何で隠さないといけないのでしょうか。 それどころか、コロナ感染に関する貴社の方針は速やかにオーナーや関係者に知らせるべきです。オーナーの店舗にとっては存亡に関わる重大な問題であり、オーナーに本部方針を隠蔽することにこそ大きな問題があります。
コンビニ関連労働者、コンビニ利用者、みんなの安全なためです。隠すことではありませんし、営業秘密でもありません。
コンビニ関連労働者の立場から貴社の方針を前提にさらにあるべき対応を申し入れることに問題があるとは考えられません。あらためて誠実なご回答を強く求めます。
(3)
この件に関しての回答もふくめ、また労働者代表選挙のあり方、実態、結果等についても団体交渉の開催を要求します。
日時は早急な日程を希望いたします。場所は貴社上田地区事務所会議室で行うことを要求いたします。
(4)
なお、貴社のコロナ対策については社員の労働条件であるばかりか、社会的に影響も大きく関心も高いことから、この間のやりとりについても公表させていただきます
以上
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