松本オーナー裁判傍聴記

2020年8月16日 1 投稿者: konbiniworker

「命より大切な契約書などはない」セブン松本オーナー裁判堂々と意見陳述

 コンビニ関連ユニオン委員長 河野正史 

  昨年12月31日セブン本部から「クレームが多いなる理由」で不当にも契約解除攻撃を受けていたセブンーイレブン東大阪南上小阪店の松本実敏オーナーの契約解除の無効を争う裁判が8月14日大阪地裁202号大法廷で開始されました。傍聴席はコロナ対策もあり34席、傍聴希望者は100人近くが大阪地裁に並び抽選になりました。8か月以上待たされ、さらには仮処分も決定もない中、マスコミも多数かけつけ、松本オーナーさんの意見陳述は大注目の裁判になりました。

  コンビニ関連ユニオンと関西の仲間は、本部の抽選券雇われ並びアルバイトを圧倒する結集で、松本オーナーさんを支援する大布陣で傍聴闘争を闘いぬきました。

  最初に松本オーナーの意見陳述からはじまりました。松本オーナーは裁判長と本部側弁護士を圧倒する堂々たる陳述は、「セブン-イレブン本部による優越的地位の濫用で、本部の要求を黙って受け入れていると加盟店はボロボロになる」「加盟店が24時間営業に従っているのは本部からの契約解除や違約金を恐れて本部に逆らえないからで、今回の契約解除は時短営業への見せしめである」「松本オーナーの始めた時短決起の報道が、全国のオーナーさんとその家族、配送ドライバーなどから多くの激励と共感の声が相次いでいること」オーナーやその家族の自殺、過労死が相次いで報告される中「命より大切な契約書はない」と本部経営陣を徹底的に弾劾し法廷を圧倒しました。松本オーナーは本裁判の目的を「全国のオーナーたちの声なき声を代弁し、本部との対等な交渉を行うことを目指している」と陳述を締めくくりました。法廷内は大きな拍手に包まれ、裁判長の「静粛に!」という声がかき消されるほどでした。 一方、セブン本部側の弁護士北浦は、終始松本オーナーは異常なオーナーで発言の全てが虚言であると、恥ずかしげもなく、無感情に陳述しました。「松本オーナーがお客様に頭突き、飛び蹴りをした」なるでっち上げを、陳述の中で十数回も引用する中身の無さ。さらには、マスメディアに対しても「松本オーナーを応援するような報道はやめること」などと陳述。多くの記者からの怒りを買う結果しか生まない陳腐な陳述に、傍聴に潜入したセブン本部管理者もうなだれるしかない状態でした。

 裁判後、松本オーナーは「言いたいことは全て陳述できた。私個人の闘いではない。私よりも苦しんでる全国の多くのコンビニ関係で働くすべての仲間のために闘い勝利する!」と感動的に語られました。

 松本オーナーの第1回裁判は勝利的に開始されました。次回裁判は10月30日第2回裁判も松本オーナーを圧倒的に応援していこう。9月20日には「松本実敏さんの話を聞く会」を東京で開催します。多くのコンビニオーナーさん、関連労働者を組織し、講演会を成功させよう。 以上